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理事会資料

2023年度第7回定例理事会 抄録

日時:2024年2月17日(土)13:00~18:48
方法:ZoomシステムによるWeb会議
出席:山本(会長)、大庭、香山、三澤(副会長)、池田(望)、酒井、清水、関本、髙島(千)、谷川、早坂(常務理事)、池田(勝)、上田、島崎、竹中、谷口、土居、能登、二神(理事)、岩瀬、澤、長尾(哲)(監事)
陪席: 城戸、中根(損保ジャパン)、安藤(辻本郷)、伊藤(委員長)、長尾(徹)(学会長)、東、宮井、岡本、杉田、茂呂、岩花、武藤、益子(事務局)

Ⅰ.報告事項
1.議事録
 1)2023年度第6回定例理事会(12月16日)書面報告
 2)2023年度第3回常務理事会(1月22日)書面報告
 3)2023年度第4回常務理事会(1月30日)書面報告
2. 新入職員の紹介 武藤徹也内部SEと益子絵理子財務課員による自己紹介がなされた。
3. ビッグモーター社による不正事案に関して損保ジャパン社が金融庁から受けた行政処分について 損保ジャパン社より、業務改善命令を受け、経営責任の明確化、コンプライアンス徹底、顧客保護重視の健全な組織風土づくりで再発防止に努めるとの謝罪があった。
4.職務執行状況報告
 1) 山本伸一会長 リハ3職種の処遇改善について、厚生労働大臣、鈴木財務大臣、自民党、公明党を訪問した。報酬制度プラス改定の反映について経営者関連団体を訪問した。
 (1)会員の入退会の承認について 書面報告
 (2)2024 年度正会員休会申請者の承認について 書面報告
 (3)永年会員申請者の承認について 書面報告
 (4)事務局員(部員等)の追加委嘱の承認について 書面報告
 (5)他組織・団体等の協会代表委員(2023年度:2月三役会現在)について 書面報告
 (6)契約の締結について 書面報告
 (7)2024年度の会議日程について 三役会は第1土曜、理事会は第3土曜、常務理事会は第4金曜に開催する。
 2)大庭潤平副会長 書面報告
 (1)2023年12月期(第3四半期)の収支状況について入会者数が伸び悩んでいる。4月に誕生する新作業療法士への入会促進活動をお願いする。
 (2)システム開発の進捗状況について 2.1次開発で、受入テストが1ヵ月半遅れている。5月リリースに向け鋭意努力しているが、リリース時期が見直される可能性もある。
 (3)第8回アジア太平洋作業療法学会の準備状況について演題登録数は1,213となり、目標を大幅に超えた。関係各所への広報および学会への積極的な参加をお願いする。
 (4)2024年度海外研修助成制度補助対象者の承認について 書面報告
 (5)第36回WFOT代表者会議での審議・報告事項について2月29日から開催されるWFOT代表者会議のアジェンダとして国際紛争等への何らかの発信、作業療法とAIツールとのコラボ、オーストラリアからの臨床実習時間1,000時間の提案等があった。
 (6)2024年度定時社員総会の議案書作成状況について 議案書を作成しており、各理事にも作成を依頼している。未提出のものは早急に提出してほしい。
 3)香山明美副会長 書面報告
 (1)クオータ制導入に向けての検討状況について 検討チームの検討内容に基づき、誰もが参画しやすい協会活動に向け、今後の方向性、スケジュール概要を報告した。(伊藤選挙管理委員長)クオータ制導入による役員選出方法について説明した。
 4)三澤一登副会長 書面報告
 5)酒井康年常務理事 書面報告
 (1)会員の倫理審査について 2023年11月15日受付の倫理案件について倫理審査委員会で検討した結果、処分対象外だが、注意の必要性ありと判断した。→承認
    (長尾監事)関連して、作業療法士が機能評価をせずインターネットで道具販売をする危険性について検討すべき。
 (2)渉外活動報告 書面報告
 6)関本充史常務理事 書面報告
  (1)機関誌142号(2024年1月15日発行)掲載ミスについて 医療保険の記事で、改定前の医療保険の商品名と説明を掲載するという事故が発生した。当該保険会社に謝罪するとともに、ホームページ、機関誌にお詫びと訂正文を掲載した。今後は校了直前の原稿を再度確認し、再発防止策を徹底する。
 (2)訪問リハビリテーション振興委員会/訪問リハビリテーション振興財団報告 書面報告
 7)清水兼悦常務理事
 (1)第57回日本作業療法学会報告(長尾(徹)学会長)昨年11月10日~12日、初の沖縄県開催。参加者総合計3,527名。2回目のハイブリッド開催で、Web参加者の48.6%がライブ配信を視聴した。また、オンデマンド配信期間は、半数がちょうどよい、4割が短いと回答した。現地会場でデータのみを流す事前提出発表が4.1%あり、検討を要する。
 8)早坂友成常務理事 書面報告
 (1)生涯学修制度検討状況について(進捗報告)2025年に向けて、前期研修/後期研修の構成等を検討している。新卒作業療法士や制度に乗れていない会員に広報を進める。
 (2)指定規則改正に向けた協会要望案について 検討項目は、教育内容(単位数・専門基礎分野・専門分野)、臨床実習(名称・実習施設・方法)、養成施設、専任教員の4点である。4 年制化案も検討を継続する。
 (3)専門作業療法士分野(摂食・嚥下)のシラバス改定の追加について 生涯教育制度の5年ごとの見直しに当たり、専門作業療法士の摂食・嚥下分野の研修実践を追加した。
 9)髙島千敬常務理事 書面報告
 (1)R6診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬改定の概要について 資料に基づき報告した。慢性腎臓病透析予防指導管理料に作業療法士が含まれていないので、検討する必要がある。
 10)谷川真澄常務理事 書面報告
 (1)都道府県士会における認知症への取り組みに関するアンケート集計結果について 士会の現状と課題の把握、情報共有とともに、今後の支援策の検討材料とするためアンケートを実施した。「人材育成・研修会」が78%と最も多く、「カフェへの参加、家族会との協働」は半数以上であった。人材不足と人材活用の体制づくりが共通の課題であった。
 11)池田望常務理事 書面報告
 (1) 台湾作業療法士法の改訂とグループ嘆願書署名に対するお礼について このたび法律が改正されたとの連絡とお礼が来た。これにより、医師の処方がなくても、在宅介護サービスや職業訓練等での作業療法の提供が可能となった。
 12)村井千賀常務理事 書面報告
5.その他理事活動報告
 (1)渉外活動報告 書面報告
6.委員会等の活動報告
常設委員会
 1)学術誌編集委員会 書面報告
2)作業療法マニュアル編集委員会 書面報告
 3)教育審議委員会 書面報告
 4)教育関連審査会 書面報告
 5)運転と地域移動推進委員会 書面報告
 6)海外研修助成制度審査会 書面報告
 7)広報戦略委員会 書面報告
 8)倫理委員会 書面報告
 9)会員福利厚生委員会 書面報告
特設委員会
 1)組織率対策委員会 書面報告
 2)学会企画委員会 書面報告
 3)学術評議員会設置検討委員会 書面報告
 4)作業療法学全書編集委員会 書面報告
 5)アジア太平洋作業療法学会実行委員会 書面報告
 6)「協会員=士会員」実現のための検討委員会 書面報告
7.その他の報告
 1)日本作業療法士連盟活動報告 書面報告
Ⅱ.決議事項
1.2023年度決算時の積立金について(大庭副会長)60周年記念事業経費500万円、システム開発費用6,500万円、3.0次システム開発費用3,000万円を積み立てることを承認願いたい。  →承認
2. 2024年度予算案について(大庭副会長、岡本財務課長)重点活動項目関連・重点活動項目且つ 5ヵ年戦略関連活動を優先し、各部署・委員会旅費交通費の削減、機関誌2号分の電子化により収入予測に見合う予算配分案を作成したので、承認願いたい。  →承認
3.諸規程の整備
 1)広報媒体への記事等の掲載に関する規程(改定案)(関本常務理事)協会組織体制の変更に伴い、必要な規程の改正を承認願いたい。  →承認
4.表彰等
 1)2024年度会長表彰・特別表彰の決定について(酒井常務理事)会長表彰候補者に中村春基氏、特別表彰候補者に村田和香氏、長倉寿子氏を推薦する。  →承認
 2)次回叙勲推薦候補者の選定について(山本会長)推薦基準にかなう長尾哲夫氏を推薦する。  →承認
5.本会事業にかかる研究発表について(清水常務理事)10月理事会でいただいたご意見をもとに、会員間の公平性、協会主体研究の道義性、協会の財政状況から、論文発表および学会発表の費用は「会長が承認したものを除き負担しない」と修正したので、承認願いたい。 →「原則会長が承認したものを」との文言を追加し、承認
6.教育事業関連
 1)教育教材作成に伴う一般協力者への謝礼について(竹中理事)現行規程では、演習用ビデオや協会版OSCE作成の際、患者役を依頼する一般協力者に謝礼ができないので、1回の制作物につき3,000円程度のクオカード等を渡すこととしたい。  →承認
 2)臨床能力試験に関する協会版ガイドおよびビデオの作成について(竹中理事)OSCE未実施の学校養成施設に対し「協会版客観的臨床技能試験運用ガイド」とビデオを作成し、今後、ビデオは養成施設が共通に利用できるものとしたいので、承認願いたい。  →承認
 3)生涯学修制度 前期研修 LMS 業者選定について(竹中理事)eラーニング講座のコンテンツ配信等は協会の 2.1システムでは対応できない。LMS業者委託のため、複数社にヒアリングを行い、2社に絞った。CloudCampusの採用を提案する。  →承認
 4)専門作業療法士(がん分野)に係る大学院との連携について(京都大学)(早坂常務理事)京都大学大学院の講義が専門作業療法士(がん分野)の研修カリキュラムと連携可能であることを確認したので、承認願いたい。  →承認
 5) 認定作業療法士制度見直しの諮問について(早坂常務理事)認定作業療法士制度は開始より約20年経過しているが、認定取得者は1,472名である。会員が生涯教育制度にしっかり取り組めるよう見直す必要があるので、承認願いたい。  →承認
7.生活行為向上マネジメント研修制度の課題と対応について(三澤副会長)学術部の事例登録制度が2023年度末に終了することから、MTDLP事例登録の運用等に課題があり、MTDLP指導者要件を明確化する必要がある。MTDLP研修制度を改訂し、生涯教育制度との関連性を明確にしたいので、改訂の方向性を承認願いたい。 →承認
8.訪問によるリハビリテーションの推進に係る3療法士協会の基本方針について(山本会長)訪問リハビリテーションステーションについて、作業療法士による訪問の有用性、職域拡大を見据え、充実・拡大を推進してきたが、いまだ制度化されていない。今般、日本理学療法士協会から上記方針が提示された。細かい文言修正は相談するが、大枠に合意することを承認願いたい。 →承認
9.協会入会促進映像の制作について(関本常務理事)医療法人輝生会より、協会入会促進動画を制作するので協力願いたいという依頼があった。一方で、かねてから入会促進動画制作の要望が挙がっていたため、これを機に今年度に制作を実施することとしたので、承認願いたい。 →業者選定再検討のため、取り下げ
10.委員会等の構成員の委嘱
 1)組織率対策委員会 →承認
 2)精神科の作業療法在り方委員会 →承認
 3) 中級パラスポーツ指導員養成講習会事業検討委員会 →承認
 4)アジア太平洋作業療法学会実行委員会 →承認

Ⅲ.審議事項
1.日本作業療法士協会の基本理念について(大庭副会長)ワーキンググループで調査した結果、本協会の組織のあり方の基本理念は定められていなかった。他団体や企業を参考に多面的に検討し、社会のため、会員のため、事務局職員のため、シンプルかつ具体的な仮案を作成した。今後、アンケートとヒアリングを実施し、3 月臨時理事会に答申する。4月20日の理事会で承認を得て、5月社員総会で決定していただきたい。
2.日本作業療法士協会の財務体質のあり方について(谷川常務理事)人事管理制度創設に当たり財務体質のあり方を検討することになった。ワーキンググループで論点整理を行い、階層性とカテゴリーで分けた14のあり方を作成した。また、現在の状況と20年先までの大まかな収支予測から健全で安定的な財務管理のベースラインを把握するため、財務シミュレーションを行った。今後のスケジュールは「基本理念」と同じである。