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生活行為向上マネジメント(MTDLP)
ひとは作業をすることで、元気になれる

■関連職種の皆さまへ

作業療法士の活用のお願い

 作業療法士は,MTDLPの考え方を通して、対象者にとっての意味のある・したい生活行為を見つめ、それを再び行えるように、心身機能、活動と参加、取り巻く環境という3つの側面から、幅広く対象者を捉えてアプローチを行います。
 そして、対象者本人が目標を決める、または決められるように支援し、目標に添った取り組みによって生活が改善したという実感を得るという支援プロセスを経て、「作業(意味のあるしたい生活行為)をしている人は元気で健康である」という価値観を世の中で広く知っていただけることを生活行為向上マネジメントでは大切にしています。
 
 こういった対象者自身が主体的に活動し、社会参加ができるようにマネジメントすることを丁寧に重ねていくことで、地域には作業をすることで元気で健康になれることを実感できる人が地域に増えていきます。また、作業療法士はこの取り組みを通して、地域で「活動」と「参加」の場所を創出するお手伝いをすることもできます。対象者への個別支援で培った経験から、地域住民同士が助け合い活動する場を作る、そういった場がまだ無いならば活動の場そのものを必要な構成要素から評価し、新たにつくることの大切さを作業療法士は知っています。
 作業療法士は地域づくりの一環として、住民主体の通いの場の大切さを尊重し、参加する住民一人一人が目標をもって活動を続けるお手伝いをすることで、その場が元気で健康な場へと成熟していくことを共に目指すことができます。地域住民の通いの場の活性化を目指す自治体の要請に応えられるよう、作業療法士は準備を重ねています。


 また、特定高齢者や要支援の方に対する自立支援型ケアプランのためのマネジメントや地域ケア会議、認知症初期集中支援チームのマネジメントに対する協力依頼や車の運転についてなどの地域課題解決に向けて取り組んでいます。
 ぜひ、対象者の意味のある生活行為の実現に焦点を当て,対象者らしい地域生活の実現に資する作業療法士の活用を今後とも、よろしくお願い申し上げます。

 

MTDLPを活用することで、皆さまとさまざまな協業ができます

 ひとの生活は、生理的に必要な活動だけでなく、趣味、生きがい、社会参加など、その人にとって意味のある活動を毎日行うことによって成り立っています。これを踏まえて作業療法士は「あなたにとって重要で大切なことは何ですか?それについて何か困っている・またはうまくできるようになりたいと思うことは何でしょうか?」と問いかけることで
「意味のある作業」=「その人にとって大切な生活行為」を引き出し、アセスメントを通して達成可能な目標設定にうまく結びつけることのできる専門家です。
 意味のある作業がうまく表現できない人にはこれまでの生活の歴史や、興味や関心のあることを尋ねながら奥深く問いかけ、無意識下にある「その人らしさ」を引き出す支援を行います。そのためのツールとして興味関心チェックシートがあります。

 

 得られたその人にとって意味のある作業に対し、医療専門職として現状評価と予後予測を行い、生活行為の目標を立て、その目標に応じるよう、具体的な取組みへとつなげていきます。対象者が主体となって決めた、生活の目標に焦点を当てた取り組みによって生まれた成果が、対象者本人によって実感されることが大切です。
 そのために生活行為向上マネジメントでは、生活行為の目標に対する自己評価(主観的評価)を、実行度・満足度という形で表し、改善した自分を実感できるようにしています。

MTDLPとケアマネジメント

 生活行為向上マネジメントのマネジメントとは、目標や目的を解決・ 達成するために,必要な課題を分析し、それらの解決のために手を打ち、対象者(組織)に成果をあげるよう働きかけることです。

 この「組織・地域を動かしていく」という視点をもつということが、プログラムやセラピー、アプローチではなくマネジメントであるゆえんです。
  一つのマネジメントプロセスから次のマネジメントプロセスへと、次の支援者への介入経過の報告と計画の引き継ぎは必須です 。

 医療機関から介護支援専門員宛の情報提供のみならず2015年より作成された、医療への生活行為申し送り表も活用し、シームレスな連携と対象者の大切にしてきた作業を共有することで作業療法士と介護支援専門員は連携しています。これにより、対象者が医療機関から退院した後も、在宅で生活行為の向上に向けて継続した支援が受けられることが望まれます 。

 

 

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