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生活行為向上マネジメント(MTDLP)
ひとは作業をすることで、元気になれる

■地域ケア会議における作業療法士の役割

〇人の生活は生活行為の連続で成り立っている

 

 

 

 

 

 

私たちの生活は、その人にとって意味のある生活行為の連続から成り立っています。そして、生活行為の遂行から満足感や充実感を得て、健康であること実感しています。しかし、生活行為に障害が生じると、人の生活は最初に社会参加する回数が低下し、次いで手段的日常生活動作(IADL)が低下し、最後に日常生活動作(ADL)が低下します。人は、身の回りのことが自分でできる、したい作業が継続できることで自尊心を保ち、だれかの役に立つことができ、有能感を抱き、元気でいられます。
 生活行為向上マネジメント(MTDLP)では、作業療法の対象者と支援目標を共有し、対象者が自分の回復に主体的に関与できるように工夫されています。


 MTDLPでは、以下の視点を重視しています。
1.対象者を、心身機能の側面からのみ理解するのではなく、「生活する人」として、活動から参加までを見据える包括的視点。
2.対象者の生活を、過去から現在、そして将来まで「連続している生活」として理解し、支援する包括的視点。
3.対象者の「したい」と思う作業から始まり、「できる」「する」「継続してする」作業へ、加えて地域の社会資源の活用まで幅広くとらえる「作業の広がり」という包括的視点。

以上の視点をもち、作業療法士は対象者と向き合っています。

 

 

〇地域ケア会議での作業療法士の役割 

 

 


 「地域包括ケアシステム」とは、医療、介護・予防・生活支援・住まいなどいろいろな職種が連携することで、誰もが地域で、安心して自立した暮らしを送ることができる環境を作ろうという考え方です。現在、全国の市町村が地域ケア会議を開催しています。地域ケア会議では個別ケースの検討と地域課題の検討の両方を行うことで早期に個別または地域における、さまざまな課題の可視化を図り、行政、事業所、専門職、住民が一体となってその地域の医療・介護の課題に取り組むことが大変重要となっています。地域ケア会議に参加する専門職は、医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士等などです。

 これらの専門職は、地域ケア会議に参加し、その専門性に基づき事例提出者に対する助言を行います。その地域ケア会議のなかでの作業療法士の役割は、「生活課題を明確にし、解決する手段を提供」することです。作業療法士は、対象者の生活の「できること」と「できないこと」の能力評価をして、自立を妨げている要因を解決できる自立支援の内容を助言することにあります。


【地域ケア会議における作業療法士の専門性】
・ 作業療法士の専門性は下記の通りです。生活全般の自立支援の策定に連携協業できることが特徴です。
1)移動,食事,排泄,入浴等の日常生活活動に関するADL のための助言
2)家事,外出等のIADL のための助言
3)作業耐久性の向上,作業手順の習得,車の運転など就労環境への適応等の職業関連活動の助言
4)福祉用具の使用等に関する助言
5)院後の住環境への適応のための助言
6)発達障害や高次脳機能障害等に対するリハビリテーションの助言
また、作業療法士は、地域ケア会議においては、包括的な視点で助言することができます。

 

 

[奈良県作業療法士会が日本作業療法士協会2019(平成29年)年度作業療法推進活動モデル事業で作成した「自立支援型 地域ケア会議 助言者育成DVD」を奈良県作業療法士会ホームページにて公開しております。]
   ⇒奈良県作業療法士会ホームページ

 

 

 

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