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「リハビリテーションに関するデータベース」が稼働

 

学術部 日本リハビリテーション・データベース協議会担当

 

 公益社団法人日本リハビリテーション医学会(リハ医学会)を中心とした公益社団法人日本理学療法士協会(PT協会)、一般社団法人日本言語聴覚士協会(ST協会)と一般社団法人日本作業療法士協会(OT協会)で検討を進めてきた「リハビリテーション患者データベース(DB)」が稼働する。
 このDBは、リハビリテーションの成果・効果の検証を目的に構築されたもので、当協会の会員であれば誰でも使用できる。単独の職種でデータを蓄積するシステムは散見されるが、複数職種が入力でき、そのデータが集計できる機能を備えているシステムは貴重である。各職種との連携・協業による成果を提示するためにも注目したい。

 

☆すでに、以下のサイトに公開されている。基本的な入力に関連するソフトも、サイトからダウンロードすることが可能である。
☆所属する施設でかかわる職種すべてが入力することができれば、施設としてのリハビリテーション成果・効果のデータとすることができる。
☆作業療法士のみでも、必要な項目を入力することで、作業療法の成果・効果をデータとすることができる。この際、「基本情報」などの項目情報が有益な情報となるので、できり限り所属施設全体での利用が望ましい。

 

http://square.umin.ac.jp/JARD/download.html

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【運用の目的と経緯】

 リハビリテーションでは、単独の職種のアプローチによる成果・効果の検証だけではなく、総合的な連携による協業としての成果・効果を検討することが重要である。しかし、各施設に応じた集計やその成果・効果の検証は行われていたが、「リハ医学会」「PT協会」「ST協会」「OT協会」(4団体)で同一データベースでのデータ集積やその成果・効果の検証を行うことは少なかった。

 今回、4団体でリハ医学会のデータベースを基盤としたDBを作成し、総合的なデータを集積することを目的とした。OT協会からは、それぞれの疾患・障害特性に応じた入力データの項目を提案(表1)した。これにより、①個々の施設でのリハビリテーションの成果・効果、②2次的利用としての4団体がそれぞれの職種の専門性から成果・効果を検証することが可能となる。これらは、各施設や4団体で公表することで、その専門性や広く国民に広報啓発することができる。また、診療報酬改定の要望のデータなどとしても利用できる。

 なお、現状のDBの内容の追加修正、対応する疾患(障害)の追加、その他には各施設での電子カルテ入力とのリンクなどの課題もあり、「日本リハビリテーション・データベース協議会(JARD)」を設立して、今後も取り組むこととなった。

 

【基本的な入力項目】

 現在の設定は、「脳卒中」、「大腿骨頸部骨折」、「脊髄損傷」の疾患名となっており、対象疾患は、今後の必要性を検討しながら順次追加する。

 3疾患にはそれぞれ「基本情報」、「ADL」、「日常生活機能評価」、「合併症・既往歴」、「リハ環境」、「訓練」、「メモ」が設定され、「訓練」の中に「PT」、「OT」、「ST」の画面がある。「OT」の項目を表1に示すが、「FIM」などの評価項目については「ADL」含まれており、詳細を確認しながら、各施設の職種で分担して入力することが望ましい。

 なお、入力に際しては、できる限り「チェックボックス」にチェックを入れるようにするなど、簡便に作業ができるように配慮した。

 

【データの利用方法】

 入力したデータは、個々の施設のリハビリテーション実施結果として集計することができる(表2)。また、2次的利用を可能としているために、当協会が全施設のデータを集計した結果から成果を抽出し、診療報酬の改定に向けた要望の際の効果・成果の提示に活用することもできる。

 「リハビリテーション患者データバンク登録データ集計」の他、「日常生活機能評価集計」の機能などが設定されているが、今後も必要に応じて集計機能を追加していくことになる。

 集計以外では、入力されたデータを利用して「リハビリテーション総合実施計画書」の項目に変換する機能も付加されている。詳しくは、公開後にアクセスして、各施設で利用方法や役割を検討してほしい。

 

【今後の運用について】

 作業療法部門だけでも利用は可能であるが、他職種と連携することで、偏りのないデータを収集することが可能となり、結果を幅広く利用することができる。

 全体の運用に当たっては、「リハ医学会」、「PT協会」、「ST協会」、「当協会」で「日本リハビリテーション・データベース協議会」を設立して、データベースの利用や機能の修正・機能の付加などについて協議していく。

 当協会では「学術部」に担当をおき、対応することになる。多くの作業療法士が本データベースを利用して、作業療法の効果・成果を集積することを期待したい。

 

【問い合わせ先】

 学術部 日本リハビリテーション・データベース協議会 担当:小林 毅、岩井晶子

                                  database@jaot.or.jp

 

 

 

 

 

 

表1 作業療法の入力項目の一覧

・ 障害尺度

・ 事例の標的問題

・ 作業療法の基本方針

・ 高次脳機能障害(BIT,TMT,日本語版RBMT,コース立方体組み合わせテスト)

・ 日本整形外科学会股関節機能判定基準

・ 足部リーチ関連活動

・ Functional reach(FR)

・ Time up and Go

・ 上肢機能評価(STEF、MFT、DASH)

・ 握力

・ HADS

・ 作業聞き取りシート・COPM

・ AMPS

・ 老研式活動能力指標

・ 改訂版Frenchay Activities Index

・ SF-36スタンダード版(1か月)

・ WHO-QOL/26

*「日本整形外科学会股関節機能判定基準」、「足部リーチ関連活動」は,「脳卒中」には設定されていない.

 

 

表2 集計結果の例:リハビリテーション患者データバンク登録データ集計表

*「基本画面」→「6 データ集計」→「データ集計期間指定」→「OK」で表示される

・ 月別患者登録数

・ 性別患者数

・ 年齢別患者数(平均年齢)

・ 在院日数分布(平均在院数)

・ リハ区分患者数(脳卒中・大腿骨頸部骨折・認知症・慢性期・その他)

・ 脳卒中患者内訳

・ 退院先別患者数

・ 介護力

・ m-Rnakin Scale

・ ADL(FIM)

・ ADL(Barthel Index)


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