協会について

会長あいさつ

私たち作業療法士は、1965年(昭和40年)に理学療法士及び作業療法士法(法律第137号)により誕生したリハビリテーション専門職です。
日本作業療法士協会による作業療法の定義(2018年5月)は以下の通りです。

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。*

「作業(生活行為)」とは、人が営む生活におけるすべての活動です。起居動作等の基本動作から、移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容等の日常生活活動、掃除や料理洗濯等の家事・コミュニケーション・交通機関の利用等の手段的日常生活活動、学業や仕事、趣味の活動といった社会参加まで、すべての活動が含まれます。しかし同じ「作業」でも、一人ひとりにとってその必要性や意味、それを用いる目的や思いは異なります。その人にとって意味のある「作業」が何であるかを明らかにすることは、作業療法士が支援をしていくための重要な一歩です。

また、作業療法の対象は、「身体、精神、発達、高齢期の障害や、環境への不適応により、日々の作業に困難が生じている、またはそれが予測される人や集団」*です。なんらかの理由で心や身体が機能しづらくなり、ご自身の「作業」に支障が生じた時、作業療法士は専門的な知見に基づいて、その人に合った「作業」を用い、あるいはその人にとって意味のある「作業」の獲得を助けて、その人らしい新たな生活を再建することを支援します。

自分らしい安心した「くらし」の獲得に向けて。

人々の健康と幸福を促進するために、日本作業療法士協会は都道府県作業療法士会と力を合わせて、作業療法士の質の向上、作業療法の普及と振興等のため誠心誠意取り組んでまいります。何卒よろしくお願いいたします。

一般社団法人 日本作業療法士協会
会 長 山 本 伸 一

*日本作業療法士協会による作業療法の定義はこちらをご覧ください。