事務局長就任のご挨拶

2026年4月1日付をもちまして、一般社団法人日本作業療法士協会事務局の事務局長に着任しました長倉寿子と申します。

私の作業療法士としての歩みは43年を数えます。これまで医療、介護、教育、地域、そして国政の場における実務や、協会内のさまざまな委員会活動に携わってきました。これらの経験は、私にとって何物にも代えがたい財産です。その知見を最大限に活かし、協会および会員の皆様のお役に立てるよう、気持ちを新たに尽力していきたいと考えています。

折しも、本会は設立60周年という大きな節目を迎えています。この記念すべき時期に職務を拝命しましたことに深い感慨を覚えるとともに、先人たちが築き上げてきた作業療法の価値を次世代へとつないでいく一作業療法士であることを、改めて強く意識しているところです。今まで以上に多くの作業療法士の皆様と出会い、より理想的な作業療法のあり方に思いを馳せながら仕事ができることを、たいへん楽しみにしています。

本会が掲げる「作業で暮らしに彩りを」という理念は、私たちの職能の根幹を示す大切な価値観です。この理念を社会に浸透させ、作業療法士が専門性を十分に発揮できる環境を整えるため、事務局の一員として努力を重ねていく所存です。

今日、私たち作業療法士を取り巻く環境は、かつてない速さで変化しています。人口減少や経済状況といった社会情勢の影響を受け、協会活動は多岐にわたり複雑化しており、ともすれば会員の皆様からはその実態が見えにくくなっているのではないかという懸念もあります。

会員が日々の臨床現場で最善の作業療法を届けられるよう、実践力強化を目指した教育・学術活動や関連事業等、さらには制度改正への対応等、膨大な協会活動を支える事務局の役割は極めて重要であると考えています。本業をもちながら協会運営を担ってくださっている役員や委員の皆様が、より効果的に任務を遂行できるよう、情報の整理や調整を円滑に行い、その負担を可能な限り軽減することも事務局の大きな使命です。社会のニーズと臨床現場の間に乖離は生じていないか、刻一刻と変わる情勢にタイムリーに対応できているか。これらを絶えず自省しながら、今後新たに生じるさまざまな課題への窓口として、正確な情報収集とスケジュール管理を徹底し、会長、副会長、理事、そして事務局員が一丸となって、信頼される組織運営を目指します。

会員の皆様に対しては、迅速かつ温かみのある対応ができるよう、多くの方々の意見を丁寧にお聴きし、バランスを大切にしながら、精一杯務めさせていただきたいと思っておりますので、お会いした際には、ぜひお気軽に声を掛けていただけますと幸いです。

会員の皆様、関係者の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。