オーティくんのぎもん

病院の作業療法ってどんなことをやるの?

お話を聞いた人 春日居総合リハビリテーション病院  磯野弘司さん 

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この間、病院におじいちゃんのお見舞い行ってきたんだ。おじいちゃんが「おはしが使えなくて困っている」っていったら、作業療法士さんが「おはしを使えるようになるための作業療法をしましょう」っていってくれたんだって。
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おじいちゃんが入院しているのは、リハビリテーション専門病院かな?

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たぶん、そうかな…?病院っていろいろ種類があるの?
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オーティくんがイメージする病院はどんな病院だろう?

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救急車で運ばれたり、手術が必要な時に行く大きな病院…?
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そうだね。そういった病院にも作業療法士はいるよ。それ以外に、おじいちゃんが入院している病院のように、リハビリテーションが必要な人のためのリハビリテーション専門病院や、こころの病気の人のための精神科病院など、病院も役割によって様々な専門病院があるんだよ。

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病院の作業療法ってどんなことをするの?なにか特別なことをしているの?
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そんなことはないよ。

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でも「作業療法との出会い」の映像ではロボットみたいなものをつけて、リハビリテーションをしていたよね?
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そうだね。コンピュータやロボットを使った最先端のリハビリテーションも行っているからね。

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かっこいいね!
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でもロボットやコンピュータでは、おはしが使えなくて困っているおじいちゃんは、元気になれないかもしれない。 病院の作業療法で大切なのは、病気やけがの回復に合わせておじいちゃんができることを増やしていくお手伝いをすることなんだ。

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できることって。
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おじいちゃんにとって大切なこと。たとえばおはしを使っておそばを食べるとか。

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おじいちゃん、おそばが大好きなんだよね。おはしがうまく使えなくて今は、フォークで食べているけど、「そばを食べている気がしない…」ってちょっとさびしいそうだった。
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そういったご本人にとって意味のある作業をできるようにするためには、努力だけでなく、手順を踏んだ段階付けの経験が必要なんだ。

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段階付けの経験?むずかしいね…。
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オーティくんはおそばを作れる?

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作れないよ~。
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でも今は、インターネットでもかんたんに作り方が調べられるよね?

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作り方がわかってもおそばを作るのはむずしいよ~。
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そう。おそばがつくれるようになるためには練習して、作るためのコツ一つずつ身に付けて…。同じようにおじいちゃんがお箸でおそばを食べられるためには、お箸の使い方を知っているだけではできないかもしれない。

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練習する必要があるんだね。
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そう!そのコツを身に付けてもらうのには、手順を踏んだ段階付けの経験…つまり、これができるようになったら、次のこと、それができるようになったら、次のことと少しずつステップアップすることが必要なんだ。時間もかかるし、毎日練習したほうがいいので、病院の作業療法士が行う必要があるんだよ。

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毎日?大変だね。
解答者の写真
病院の作業療法士は交代で毎日作業療法ができるしくみがあるからね。

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おじいちゃんも早くおはしでおそばが食べられるようになるといいなぁ。
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みんなもぎもんに思ったことがあったら、教えてね。
僕が代わって作業療法士さんに質問するよ。
質問はこちらまで。
public-relation@jaot.or.jp
件名に「オーティくんのぎもん」って書いてね。
待ってまーす。