World Occupational Therapy Day 10月27日は世界作業療法の日

毎年10月27日は(世界作業療法の日)です。今年のテーマ「Participation Matters(参加を大切に)」には、参加することの重要性と意味、そして一人ひとりの参加への想いと機会を大切にするという考えが表現されているのではないでしょうか。日々の活動や社会的な役割、生活のルーティンといった「参加」が、健康と安寧、そしてQOLを支え人生を豊かにする重要な要素であることを改めて気づかせてくれるテーマです。

今年、国際部の新企画として、「“Participation Matters” の日本語表現アイディア&ストーリー募集!」を行い、会員の皆様から日本語表現アイディアとその言葉に込めた想いを投稿いただきました。お寄せいただいたストーリーのなかから、一部をご紹介します(読みやすさのため、一部編集しています)。

 

 

“参加は、つながること” 

「また、みんなと笑ってごはんが食べられました」

長い入院生活を経て退院されたある方の、その一言が今も心に残っています。その方にとっての「参加」は、特別な何かではなく、当たり前の日常にもう一度つながることでした。「参加」とは、単にその場にいることではありません。大切な人と、意味のある作業と、そして社会と、つながり直すことです。作業療法士は、対話を通してその人の人生や想いにふれ、その人にとって大切な作業を未来へつなぐ橋渡しをしています。作業療法士同士のつながり、協会とのつながりもまた、今日の実践を明日の作業療法へとつなぐ力になります。「参加は、つながること」。人と人、人と地域がつながり合う社会の実現に向けて、この言葉を大切にしていきたいです。 (大阪府、池谷政直氏)

 

 

“ちょっとやってみよう”

デイケアセンターで利用者様と歩行練習をしていた時のことです。患側の足に体重を乗せる動作を行うことができず、私と利用者様のリハビリテーションの進捗が行き詰まっていました。少し話す時間を設け、利用者様の心の声を聞かせてもらい、患側への恐怖を感じていることが分かりました。その思いに共感し、寄り添ったことがきっかけとなり、利用者様が抱える恐怖の対応を含め、声かけしたとき、咄嗟に出た言葉が「ちょっとやってみよう」でした。その後もリハビリテーションは続き、利用者様は患側下肢への荷重を行え、歩行動作の自立度を向上することができました。その人らしいチャレンジを行うときに、ときに小さな一歩が勇気を与え、その後のリハビリテーションのモチベーションに大きな影響を与えることがあります。私にとっても教訓となり、この経験からその後に出会った利用者様に対して過度な期待を与えずに、その人らしいペースを保ちリハビリテーションを進めたいとき、「ちょっとやってみよう」という言葉を使っています。また、海外でのリハビリテーションの仕事をしたいという私自身のチャレンジのための一歩を踏み出す今でも、この言葉を大事にしています。(群馬県〈現在バングラデシュ在住〉、中塚直希氏)

(国際部)