協会設立60周年記念事業「未来の作業療法を考える」 第2回

本連載では、協会が設立60周年を迎える2026年9月25日に向けて、会員の皆様とともに本会のこれまでを振り返り、これからを考えていきます。

ところで、皆様は『日本作業療法士協会五十年史』(以下、『五十年史』)を紐解いたことはありますか? 題名のとおり、本会の創設50周年を記念して、それまでの歩みを編纂した書籍です。

未来を描くために、今回は『五十年史』のご紹介も兼ねつつ、本会の創設からの10年間を振り返って古きを温めてみましょう。

 

『五十年史』で草創期を振り返る

本会は設立から10年間が経つたびに周年行事を行ってきました。『五十年史』によると、最初の周年行事である「設立10周年」の記念式典が行われたのは、1975年5月(昭和50年)でした。『五十年史』には、その時の写真も収められています。

設立から10年間という本会の草創期には、どのような歩みがあったのでしょうか?

1966年に本会が設立された後、主な出来事として、初代会長である鈴木明子氏のリーダーシップの下で、世界作業療法士連盟(WFOT)への加盟、学術大会の開催等、専門職の職能団体としての礎が築かれたことが挙げられます。また、本誌の前身である『日本作業療法士協会ニュース』も創設から2ヵ月後の11月に創刊されています。

第1回日本作業療法協会学会(現・日本作業療法学会)が開催されたのは1967年。これ以降、先達の知識と経験が学術活動を通じて絶えることなく紡がれ、本年11月に行われる第60回日本作業療法学会まで、学会は発展を続けています。

本会は最初の10年で現在にまで至る“骨格”をかたちづくったわけですが、では学術誌『作業療法』は今から何年前に初めて発行されたのでしょうか? 学術と両輪を成す教育制度はいつ始まったのでしょうか? 本稿では最初の10年間を振り返りましたが、その後にさまざまな成長と発展をみせつつ、今もなお本会の歩みは続いています。本会の歴史に関心をもっていただけた方はぜひ『日本作業療法士協会五十年史』を読んで、これまでの歩みを感じてみてください。

 

おわりに

次回以降は、会員や未来を担う作業療法学生を対象としたアンケートを実施し、未来の作業療法を考える企画を行う予定です。あなたは、これからの作業療法をどのように思い描きますか? 会員全員で未来を考えましょう。

●『日本作業療法士協会五十年史』のダウンロードはこちら