課題研究助成制度
一般社団法人日本作業療法士協会
2023年度 課題研究助成制度 募集要項
【重要】ご連絡事項 今年度の本制度の応募より,応募にあたり研究倫理教育研修「例:日本学術振興会 研究倫理eラーニングコース等」の受講(研究責任者・実施者だけではなく,共同研究者も含む)を修了していることが必要となりました.募集期間に間に合うようにご受講ください.研究倫理教育研修の受講に関する詳細は,本ホームページに掲載されている「研究倫理教育の受講のお願い」をご確認ください. |
2023年度は次の研究課題を助成します.研究Ⅰは制度改定に向けた協会の要望事項について,その根拠となる資料(成果)を作成するための課題を対象とします.また,現在,必要性がありながら評価(報酬)の対象となっていない先駆的な作業療法サービスを実践し,その効果(成果)を協会と連携して検証します.研究Ⅱは,作業療法の実践業務に従事する者による作業療法の効果(成果)に関連する自由課題です.会員からの多数の応募を期待します.
研究Ⅰ(指定課題)
1) 課題
1. 障害者や高齢者の地域包括ケアシステム(地域移行・地域定着支援など)に関する研究
2. 認知症(若年性認知症を含む)に対する作業療法の効果に関する研究
3. 学校教育領域における作業療法の効果に関する研究
4. 福祉用具(福祉機器・自助具・補装具)やロボット支援技術,ICT,IoTを用いた作業療法の効果に関する研究
5. 精神障害に対する作業療法の効果に関する研究
6. 就労支援における作業療法の効果に関する研究
7. 生活行為向上マネジメントの効果に関する研究(特に,難病,発達障害,精神障害,認知症)
8. 終末期における作業療法の効果に関する研究
9. 自動車運転支援に対する作業療法の効果に関する研究
10. 地域の通いの場における作業療法の効果に関する研究
2) 研究方法
・実現可能性が高い,前向きな作業療法の介入研究(prospective study)が望ましい.ただし,作業療法の効果を検証する内容であればこの限りではありません.
・評価法の検証やアンケート調査に限定した研究内容は本助成制度の対象となりません.
・二次審査より学術部が関与し,必要に応じて研究計画書・成果報告書の作成を支援します.
3) 研究期間及び研究費
研究期間は2年間,総額100~200万円を目安とするが,理事会が必要と認めた場合はその限りではありません.
4) 募集期間
2022年8月1日(月)〜9月2日(金)(消印有効)
5) 審査過程
・一次審査:書類審査にて助成課題の候補者を選定します(2022年10月末まで).
・二次審査:学術部担当者がヒアリングを行います(2022年11月中旬まで).
・研究者にはヒアリングの結果を基に研究計画書を作成・送付していただきます(2022年11月末まで).
・審査会が課題を審査・推薦し,会長承認後,理事会に報告します(2022年12月理事会).
・採否の内定通知を候補者選定後に行います.最終的な結果通知は理事会報告後となります.
研究Ⅱ(自由課題)
1) 課題
作業療法の効果(成果)に関連し,会員(研究者)が独創的・先駆的な発想に基づき実施する研究
2) 研究方法
介入研究が望ましい.ただし,作業療法の効果を検証する内容であればこの限りではありません.
3) 研究期間および研究費
1年間,30万円まで
4) 募集期間
2022年8月1日(月)〜9月2日(金)(消印有効)
5) 審査過程
・書類審査にて助成課題の候補者を選定します(2022年10月末まで).
審査基準は「課題研究助成制度 書類作成の手引き」P.6を参照してください.
・二次審査は行いません.
・審査会が課題を審査・推薦し,会長承認後,理事会に報告します(2022年12月理事会).
・採否の内定通知を候補者選定後に行います.最終的な結果通知は理事会報告後となります.
■応募資格
研究Ⅰ:研究代表者は正会員歴が3年以上あり,作業療法に関する学会発表(筆頭)が2編以上ある者とします.
研究Ⅱ:研究代表者は作業療法の実践業務に従事する者 注)で,正会員歴が3年以上あり,作業療法に関する学会発表(筆頭)が2編以上ある者とします.
注)養成施設の教員や研究所の職員等,作業療法の実践業務を主としない者は含まれません.
研究Ⅰ・Ⅱ共通:本制度への応募にあたっては,研究倫理教育研修「例:日本学術振興会 研究倫理eラーニングコース等」の受講修了(研究責任者・実施者だけではなく,共同研究者も含みます)が必要です.詳細は,協会ホームページ「研究倫理教育の受講のお願い」をご確認ください.
■応募方法
応募者は下記1)~3)の応募書類を下記より入手し,必要事項を記入してください.また,下記4)の修了証明も同封し,募集期間中に協会事務局まで簡易書留にて郵送してください.また同時に,応募書類のファイルを下記アドレスに送信してください.記載方法については,「書類作成の手引き」を参照してください.なお,研究Ⅰ・Ⅱともに,同年度内での応募は会員(研究者)1名に対し,1つの応募とします.
【応募書類】
1)2023年度日本作業療法士協会課題研究助成計画書(様式1)
研究課題名,研究期間,研究組織,研究費申請額,研究目的,研究方法について別紙「課題研究計画作成上の留意事項」および「課題研究助成の対象科目と会計処理」に基づき記入してください.
2)倫理審査申請書
研究に関わる倫理的配慮とその方法について「倫理審査申請書作成上の留意事項」に基づき記入してください.
3)同意書・同意説明文書
研究に参加する対象者または代諾者より同意を得る必要がある場合は,資料を参考に同意書と同意説明文書を作成し,倫理審査申請書に添付してください.
4) 研究倫理教育に関する修了証明(研究責任者・実施者だけではなく,共同研究者も含みます)
日本学術振興会 研究倫理eラーニングコース等の受講履歴証明または,修了証のコピーを申請書類として提出してください.
※ 研究実施承認書
研究助成が決定された後に,研究責任者(または研究実施者,共同研究者)は,対象施設(機関)より臨床研究を実施する許可を得て「研究実施承認書」を提出してください.なお,施設の実施する倫理審査会の承認を受ける場合は,判定結果(コピー)を提出してください(この場合「研究実施承認書」の提出は必要ありません).
委託契約書を交わして多施設共同研究を実施する場合は,委託契約書を研究実施承認書に代えることができます.なお,委託契約書および業務委託仕様書は研究責任者が作成してください(書式サンプルはこちら).
■成果報告
研究Ⅰ・Ⅱともに研究者は次の書類を提出してください.
① 課題研究成果報告書(様式2;研究の目的,方法,結果・成果の概要を記してください)・・・研究終了の年度末まで
② 研究費会計報告書(様式3;実際の支出額を報告し,領収証等を添付してください)・・・提出期限は,研究Ⅰ:(初年度分)研究 2 年目の 4 月 15 日,(二年目分)研究終了年度の2月末,研究Ⅱ:研究終了年度の 2 月末
課題研究成果報告書は協会ホームページ,機関誌他で公開されます.なお,研究者には研究成果を関連学会で報告し,学術論文として公開することが期待されています.
■著作権とデータの二次的使用
課題研究成果報告書・掲載論文等の著作権(著作人格権,著作財産権)は報告者(著者)に帰属します.報告者は,一般社団法人日本作業療法士協会に,協会が公益事業に役立てるために行うデータの二次的使用と,成果報告書・掲載論文の転載許諾の権利を譲渡するものとします.
■書類送付先
〒111-0042 東京都台東区寿1-5-9 盛光伸光ビル7階
一般社団法人日本作業療法士協会事務局「課題研究助成制度」係
TEL:03-5826-7871 FAX:03-5826-7872
ファイル送付先アドレス:kadaikenkyu@jaot.or.jp
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- 2022年度 課題研究助成制度採用課題
2022-01 統合失調症に対する認知矯正療法の効果検証に関する研究
2022-02 APO-15の推定システムを活用したポジティブ作業に根ざした実践の効果検証:準実験的研究
2022-03 急性期の脳損傷者におけるドライビングシミュレータを用いた自動車運転評価と運転再開可否の関係性:探索的観察研究
- 2022年度 課題研究助成制度採用課題
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- 2021年度 課題研究助成制度採用課題
2021-01 脳卒中後の運転中断者に対するMTDLPを用いた予防的作業療法の効果に関する研究
2021-02 脳腫瘍患者に対するOccupation-Based Interventionの有効性 -傾向スコア分析を用いて-
- 2021年度 課題研究助成制度採用課題
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- 2020年度 課題研究助成制度採用課題
2020-01 共同生活援助事業所における生活行為向上マネジメントを用いた個別支援計画の作成と実施の効果 ―多施設クラスター化比較試験―
2020-02 認知機能リハビリテーションによる統合失調症患者の認知機能の長期的改善効果に関する研究
2020-03 通所リハビリテーションにおける「活動と参加」に焦点を当てた集団上肢機能訓練の効果
- 2020年度 課題研究助成制度採用課題
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- 2019年度 課題研究助成制度採用課題
2019-01 地域在住認知症者に対する生活行為工程分析に基づいたリハビリテーション介入に関する効果研究 ~多施設共同研究~
2019-02 認知症患者に対する集団精神科作業療法と構造化された運動療法との併用による精神症状への治療効果の検証
2019-03 作業療法によるロコモティブシンドローム予防の基盤づくり ~ロコモティブシンドロームと作業遂行の関連に着目して~
- 2019年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成30年度 課題研究助成制度採用課題
2018-01 生活行為向上マネジメントを用いた精神障害者に対する訪問作業療法の社会機能改善効果の検証
2018-02 脊髄小脳変性症患者の小脳性運動失調に対する上肢視標追跡訓練の有効性
2018-03 慢性期脳卒中患者への末梢神経電気刺激療法の効果 -反復経頭蓋磁気刺激と作業療法の併用療法を受ける患者を対象に-
2018-04 不器用児に対する集団作業療法の効果に関する研究
- 平成30年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成29年度 課題研究助成制度採用課題
2017-01 特別支援教育における作業療法士の「教師」に対する有効な支援とその効果
2017-02 軽度認知障害者に対する予防プログラム開発とその効果に関する研究
2017-03 放課後等デイサービスにおける集団作業療法の効果 -発達障害児に対する介入研究-
2017-04 回復期リハビリテーション病棟におけるAdjusting the challenge-skill balance for Occupational Therapy(ACS-OT)の効果
2017-05 化学療法誘発性末梢神経障害患者に対する手指運動プログラムの効果の検証
2017-06 作業療法を実施した乳がん患者の健康関連QOL調査
- 平成29年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成28年度 課題研究助成制度採用課題
2016-01 統合失調症患者に対する個別作業療法の効果:多施設共同ランダム化比較試験
2016-02 日本版ADL-focused Occupation-based Neurobehavioral Evaluation(A-ONE)の信頼性と妥当性に関する研究
- 平成28年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成27年度 課題研究助成制度採用課題
2015-01 精神科病院における認知症高齢者に対する退院支援に関する研究 ~在宅生活での生活行為の継続に焦点を当てた取り組み~
2015-02 造血器腫瘍患者に対するOccupational-Based-Practiceの有効性
2015-03 就労移行支援事業所に勤務する作業療法士の実態調査
2015-04 ALS患者に対する重度障害者用意思伝達装置の支援介入の調査
2015-05 ライフヒストリーカルテの有用性の検討 ~高齢認知症患者の生活史理解の試み~
- 平成27年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成26年度 課題研究助成制度採用課題
2014-01 作業の習慣化に向けての作業閾値 質問表の開発に関する研究
- 平成26年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成25年度 課題研究助成制度採用課題
2013-01 通所介護施設における生活行為向上マネジメントに焦点化した介入の効果
2013-02 脳卒中回復期の集中的上肢機能訓練が維持期での麻痺手の生活使用頻度におよぼす影響
2013-03 回復期における公共交通機関の利用練習の実態と効果
2013-04 プリズム順応療法を用いた半側空間無視患者の聴覚的空間探索能力への治療的介入研究
- 平成25年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成24年度 課題研究助成制度採用課題
2012-01 不器用児に対するHandwriting評価及び介入効果の検討
2012-02 特定高齢者の介護予防における作業療法的介入の導入効果の研究
2012-03 介護老人保健施設における作業に焦点を当てた作業療法の効果と費用効果分析;無作為化比較試験による検証
2012-04 精神障害者に対する地域生活支援プログラムの開発 ~社会生活と化粧を関連づけたアプローチ~
2012-05 女性の労働におけるストレス要因とうつ病との関連 ~賃金労働と家事労働の比較から~
- 平成24年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成23年度 課題研究助成制度採用課題
2011-01 在宅虚弱高齢者における転倒恐怖の軽減効果
2011-02 脳卒中麻痺側上肢の機能的スキル獲得に関する研究 ~評価尺度開発と臨床応用~
- 平成23年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成22年度 課題研究助成制度採用課題
2010-01 健康増進・障害予防プログラムの効果に関する研究
2010-02 イメージを活用した新たなパーキンソン病体操の開発 ~日常生活活動における効果検証を中心に~
2010-03 在宅高齢者の作業療法における環境支援の効果 ~包括的環境要因調査票を用いた根拠ある実践~
2010-04 脳卒中患者の感覚運動機能回復に適した運動イメージ・パラダイム ~経頭蓋直流電流陰極刺激による脳仮想病変作成法研究~
2010-05 DLPFCを効果的に賦活する訓練方法の検討
2010-06 パーキンソン病患者のADL・QOLに対する作業療法 ~呼吸筋機能に着目した治療戦略の検討~
- 平成22年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成21年度 課題研究助成制度採用課題
2009-01 道具とそれを用いた接触面の知覚に対する麻痺の影響について
- 平成21年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成20年度 課題研究助成制度採用課題
2008-01 認知症者の筋力発揮特性: 運動負荷を定量化した筋力トレーニングによる認知症者の生活自立度改善効果の検証
2008-02 地域在住高齢者に対する「棒体操」の転倒予防効果
The effects of the “short stick exercise” on fall prevention among community-dwelling elderly people
2008-03 介護予防における作業療法の効果 ~一般高齢者用プログラム開発と効果判定票作成~
2008-04 健常者の食事動作時における臨界視点の解析
- 平成20年度 課題研究助成制度採用課題
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- 平成19年度 課題研究助成制度採用課題
2007-01 介護予防における作業療法の効果:活動パスを用いた作業療法・活動システム
2007-02 在宅介護者の介護負担感軽減のための介入方法の開発
2007-03 介護予防における作業療法評価の現状調査 ~地域支援事業における作業療法初期評価を中心に~
- 平成19年度 課題研究助成制度採用課題
- 平成18年度 課題研究助成制度採用課題
2006-01 認知症に対する作業療法のエビデンス検証に関する研究
2006-02 質性肺炎におけるIADLトレーニングの検討 ~掃除課題における前後比較から~ 2006-03 精神障害者に対する作業療法の効果に関する研究