2026年度 名誉会員表彰・会長表彰・特別表彰

2026年度 名誉会員表彰

2026年度定時社員総会(2026年5月30日開催)にて、日垣一男氏(会員番号673)を名誉会員とし、その功績を称えて表彰することが承認されました。

「名誉会員に関する規程」により、名誉会員の選考対象となるのは、通算40年以上正会員として作業療法業務に携わり、本会役員を10年以上務めた原則70歳以上の会員です。

今回受賞された日垣氏は46年間に及ぶ正会員歴のうち、協会活動歴は約32年に及び、そのうち2001年から2011年までの10年にわたって役員を務めました。協会活動においては学術・教育分野で実績があり、特に教育部員として養成教育・生涯教育の諸課題に取り組んだほか、WFOT認定等の教育水準審査にも長く携わり、本会の発展に大きく貢献しました。

 

名誉会員表彰を受賞して  日垣 一男

 

2026年5月30日に名誉会員表彰を受賞しました。たいへん光栄で名誉なことと感謝申し上げます。

私は、1979年より作業療法士として臨床で7年、教育の現場で33年勤務しました。学校養成施設の急増という状況が現れた時期でした。そのなかで大学、大学院(前期、後期)に進み、修了した時は40歳後半でしたが、院生を続けながら協会活動に加わることでほぼ週末に自宅にいない生活を送っていたことが懐かしい思い出となっています。

退職後は作業療法の現場を離れ、自らの作業療法を実践すべく熱中症に気をつけながら田畑を耕す日々を送っております。今は24時間何もしなければ何もしなくても良い環境ですが、そのなかで明日、1ヵ月先、1年先を考えて、計画を立てて行動する生活をしており、作業療法とは全く違う世界で汗を流しています。

作業療法士の有資格者が10万人を超えるまでになったことは非常に素晴らしいことと思います。一方で、少子化による受験生の減少や組織率低下等への改善策を検討し、実践することで作業療法の職域を拡大し、今後の発展を見通せるかが作業療法全体の課題となると思います。作業療法士は協会を中心として活動の場を広げていっていただきたいと思います。私は、作業療法とは違う世界から、これからの作業療法の発展を願っております。

このたびは本当にありがとうございました。

 

 

2026年度 会長表彰・特別表彰

会長表彰は伊藤貴子氏(会員番号1946)に、特別表彰は柴田克之氏(会員番号1300)に授与されました。伊藤氏は多年にわたって総会議事運営委員会委員長や選挙管理委員会委員長を務められ、総会と選挙という協会運営の根幹に寄与された功績が称えられ、今回の表彰に至りました。柴田氏は、第55回日本作業療法学会学会長をはじめ学会企画、運営委員を務められ、継続的に学会に貢献されました。また、学術誌『作業療法』編集委員・副編集長・編集長を歴任され、誌面の方向性や査読体制の整備を主導する等、作業療法の学術的基盤を支える中心的役割を担ってこられた功績が称えられ、表彰に至りました。

 

会長表彰を受賞して  伊藤 貴子

このたびはたいへん名誉ある会長表彰を賜り、光栄に思います。日本作業療法士協会およびこれまで温かいご指導とご支援をいただきました皆様に、心より御礼申し上げます。

今回の受賞は、総会議事運営委員長と選挙管理委員長として従事したことに対する取り組みをご評価いただいたものです。どちらの役目も限られたスケジュールのなかで執行する役目でありましたが、予定外のことが生じたり、見積り以上に時間を要してしまったり等スムーズな運営とは言い難いような場面もありました。それらを何とかやり遂げることができたのは、委員会委員の皆様や協会事務局の皆様、担当理事の皆様のお力添えがあったからと深く感謝しております。

振り返ってみると、私が協会活動にかかわり始めたのは、臨床の仕事で偶然に杉原素子先生とお会いしたことがきっかけでした。後日、「協会の仕事を手伝ってもらえないか」という電話を杉原先生からいただき、その時は深く考えもせず二つ返事でお受けしました。臨床8年目、地域の一人職場で働いていた頃でした。理事会の書記から始まった協会活動は、その後に関連法規委員会や渉外部、学術部も経験させていただき、そこから得られた知見は一人職場にいる自分の視野を広げるとともに、大きな学びにもなりました。

選挙管理委員長として務めていた期間には、協会が一般社団法人へ移行するという大きな出来事がありました。私もそのプロジェクトの一員としてかかわりましたが、なかでも代議員制度の導入については貴重な経験となりました。代議員を何人にするか、どのように選出するか、選出する地区割りはどうするか、インターネット投票はできるのか、それらを全国一斉でできるのか等々、創設に伴う困難が当然のようにありました。その当時の各都道府県作業療法士会の方々と電話でやり取りをし、対面での会議を重ね、さまざまなご意見をいただくことで代議員制を何とかかたちにすることができ、法人移行の手続きも無事に進めていくことができました。多大なるご理解、ご協力を賜りました各都道府県士会の皆様には改めて感謝申し上げます。

このような表彰は自分には過分であると思いつつも、これを大きな励みとし、今後も一会員として協会の発展に貢献できるよう精進して参りたいと思います。誠にありがとうございました。

  

  

特別表彰受賞のお礼  柴田 克之

このたび、日本作業療法士協会特別表彰という栄誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。長年ともに学会や協会活動を支えてくださった多くの先生、そして臨床現場の皆様のおかげであり、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

私が協会活動に初めて携わったのは、1987年の第21回日本作業療法学会の事務局員でした。当時は目の前の仕事に取り組むことだけで精一杯でしたが、学会企画と運営の経験を通して、多くの人々の支えと情熱によって築かれていることを学びました。その後、2001年の第35回日本作業療法学会では事務局長を務め、そして2021年には第55回日本作業療法学会の学会長という大役を仰せつかりました。振り返れば30年以上にわたって学会運営にかかわる機会をいただいたことは、私の人生における大きな財産であり、かけがえのない時間でした。 

また、学術誌『作業療法』の編集委員、副編集長、編集長として学術活動に携わり、会員による学術研究の成果を社会へ発信することの大切さを学びました。編集という仕事は決して華やかなものではありませんが、一つひとつの論文に真摯に向き合い、教育的な査読をすることが、作業療法の学術的発展を支える礎になると信じ、微力ながら取り組んできました。さらに、石川県作業療法士会での活動や大学教育を通して、教育とは知識や技術を伝えることだけではなく、自らも常に学び続けること、その大切さを、多くの学生や大学院生から教えられました。

私が40年余りにわたり作業療法士として歩んでこられたのは、「人の生活を支える」という作業療法の理念に深く共感し、その価値を信じてきたからです。そして、この栄誉に恥じることのないよう、今後もこれまで培ってきた経験を次世代へ伝え、後進の育成と作業療法のさらなる発展に微力ながら貢献して参りたいと考えております。

大学を定年退職後の現在は社会福祉法人の施設で機能訓練指導およびアドバイザーとして現場に立ち続けており、作業療法の強みでもある「人の生活に寄り添い、その後の余生を輝きある生活を演出する実践学」という信念をもって勤務しております。 

最後になりましたが、日本作業療法士協会ならびに関係者の皆様に改めて深く感謝申し上げますとともに、全国の作業療法士の皆様のますますのご活躍、そして作業療法がこれからも社会に必要とされ、多くの人々の人生を支え続ける専門職として発展することを心より祈念し、受賞の御礼の言葉とさせていただきます。誠にありがとうございました。