『作業療法白書2026』発刊に向けて

『作業療法白書』とは

『作業療法白書』は 1985年以来、5年ごとに刊行してきました。最初の『作業療法白書』は機関誌『作業療法』(当時)第4巻第2号として 1985(昭和60)年6月に編集・発刊され、その後は継続的に1990年、1995年、2000年、2005年、2010年、2015年と刊行し、刊行の都度、その5年間の作業療法・作業療法士の変遷をまとめ、次の歩みを進めるための基礎資料としてきました。しかし、第8巻となる前回の白書は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2016年から2021年までの6年間の作業療法の姿をまとめたものを『作業療法白書2021』として刊行しました。

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1985年、最初の『作業療法白書』の「ごあいさつ」で、矢谷令子会長(当時)は「今回の白書は何分、協会初の試みであり作業療法に関する情報一般が盛られている。種々限界のある中で作成された白書であり今後一層充実したものへと編集されるであろうが、とりも直さず今後、作業療法の予測面にわたる研究・発展の基礎資料となる点で、その果たす役割は重大且貴重なものと云える。之等の資料の中から現状問題の解決や将来への対策が検討されていくことを期待している。」と記すとともに、「医療・福祉及びリハビリテーション関係の職員を始め、行政諸氏、教育関係諸氏、障害者、一般の皆様に御利用いただければ本望とする処」と、明確に読者対象を広く想定していました。

そもそも、白書とは「(政府が)ある方面について、その現状の分析と将来の展望をまとめた実態報告書」(岩波国語辞典第8版.岩波書店)と定義されています。つまり『作業療法白書』に掲載する内容は、作業療法を取り巻く現状から作業療法士の就業状況、幅広い臨床活動の実態、作業療法士の養成教育から生涯教育までの広がり、作業療法士が働くさまざまな環境、学術研究活動、国際交流、日本作業療法士協会(以下、本会)による普及・振興活動、これまでの災害時の作業療法士の活動等々と多岐にわたります。白書の目的は、これらを会員管理システムのデータや本会各部署の保有するデータと活動記録、そして今秋に実施する会員向けの調査集計データをもとに、その実態を明らかにしていくことにあります。

本会では今回、2022年から2026年までの5年間をまとめた『作業療法白書2026』の編集・発刊を予定しています。『作業療法白書 2026』は、「『作業療法白書 2021』以降の5年間にみられる変化と2026年時点の現状の分析、これから先の5年間を展望できること」を編集の基本方針として、現在発刊に向けて作業中です。この基本方針によってできあがる白書は、本会の活動において活用するだけではなく、各都道府県作業療法士会の活動や個々の作業療法士の地域活動でも活用できることを目指しています。

本稿では、白書刊行に向けた今後のスケジュールおよびアンケート回答協力に対するノベルティについてご紹介します。今後のスケジュールは次ののとおりです。

 

表 今後のスケジュール(予定)

 

白書の会員向け調査へのご協力のお願いとノベルティ紹介

『作業療法白書 2026』の調査は、会員所属の各施設宛てに本年9月に送付し、10月1日を基準日として実施するように準備をしていますが、調査データの有効性を少しでも高いものとするために、何としてでも回収率を上げていきたいと考えます。

本会は今後も発刊に向けてさまざまな方法で広報していきますが、会員の皆様お一人おひとりによるご協力も必要となります。そこで今回、特別企画として、回答期間内に施設へ送付された白書アンケートにご回答いただいた皆様のなかから抽選で900名様にオーティくんグッズをプレゼントします!

オーティくん」は、作業療法をわかりやすく伝えるために本会を通じて生まれた広報キャラクターです。オーティくんはなんでも知りたがる好奇心いっぱいのキャラクターで、作業療法のことを皆さんに知ってもらうために活動しています。皆様も白書調査へ協力してオーティくんグッズをゲットし、作業療法士の社会的認知を一緒に高めていきませんか?なお、抽選の条件として会員システムへのメールアドレス登録が必須となりますので、お忘れなくご登録ください。

 

そのほかご協力いただきたいこと

『作業療法白書』をより有効なものとしてご活用いただくために、会員の皆様の最新の情報が必要となります。会員システムのデータ更新について、ご自身の会員情報を最新のものに更新していない方は、今すぐにでも「会員ポータルサイト」へアクセスし、ご自身の会員情報を確認し、現在の勤務状況・臨床活動等、職場情報およびメールアドレス等、連絡先情報をできるだけ正確に入力し更新していただくことをお願いします。また、皆様の施設情報管理担当者様へ登録内容の確認をお願いします。一人ひとりの作業療法士の情報が『作業療法白書』をつくるのだということをご理解いただき、ぜひご協力をお願いいたします。