生活行為に焦点を当てた作業療法の過程

生活行為向上マネジメント Management Tool for Daily Life Performance は、対象者が「したい・する必要がある・することが期待されている生活行為」に焦点をあて、対象者と目標を共有し、対象者が自身の回復に積極的に関与できるように関わり、対象者が抱えている生活課題を解決していく取り組みです。

MTDLPは、協会が国の生活期リハの見直しの流れを見据えたうえで作業療法を国民に分かりやすく示すため、そして、作業療法士の資質向上を図るとともにマネジメント力を高めるために開発した作業療法実践の手法(ツール)です。

理学療法士及び作業療法士法の「その応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため」という目的と、手段として提供する作業と作業療法士の関与が対象者にとってどのような意味をもち、対象者の生活に具体的な貢献ができるのかという点を重視しています。

生活行為向上マネジメントは、熟練作業療法士の臨床での思考過程をわかりやすく表したもので、対象者の24時間365日をイメージしつつ、本人の「したい」、「する必要がある」、「することが期待されている」生活行為に行動計画の焦点が当たるように設計されています。これにより作業療法士が対象者の意向や思いに沿いながら、対象者が抱える生活課題を、対象者のみならず医療・介護の各専門職や家族、親戚、近隣住民など、対象者の生活に影響を与える関係者との協働を通じて解決することを目指しています。