法務省保護局更生保護振興課寄稿 更生保護を誰もが“あたりまえ”に知る社会へ―第76回“社会を明るくする運動”に寄せて―
はじめに
皆様におかれましては、法務省が主唱する“社会を明るくする運動”に対し、日頃から多大な御協力を賜り、心より御礼申し上げます。
本年で第76回を迎える“社会を明るくする運動”は、国民の皆様が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの立ち直り(このような犯罪や非行からの立ち直りを支援する活動を「更生保護」と言います)について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、新たな被害者も加害者も生まない安全で安心な明るい地域社会を築くための国民運動です。
“社会を明るくする運動”の現状と課題
2025年に内閣府によって行われた「更生保護制度に関する世論調査」によると、“社会を明るくする運動”という言葉を知っていた人は26.1%、趣旨まで知っていた人は5.2%でした。この結果からうかがえるのは、関係者の尽力により運動が行われてきた一方で、本運動が本来伝えるべき趣旨、すなわち、更生保護の役割や活動内容が社会全体に十分に届いていないということです。
統一テーマ「『保護司』をはじめとする更生保護ボランティアを広く知ってもらおう」
こうした課題を踏まえ、第76回運動においては、本運動を担うすべての関係者が、共通の方向性をもって一体的に運動を展開し、更生保護をより多くの国民の皆様に効果的に伝えられるよう、新たに上記統一テーマを設定しました。
このテーマを掲げた理由としては、我が国の更生保護が保護司、更生保護女性会、BBS会をはじめとする更生保護ボランティアによって支えられていることに加え、2025年12月に保護司法が改正されたこと、また、同月に国連総会で採択された「再犯防止に関する国連準則」において、推奨されるボランティアの一例として保護司(hogoshi)が紹介されたこと等があります。社会の関心が保護司をはじめとする更生保護ボランティアに向き始めたことを機に、その存在や活動を重点的に伝えていきたいと考えています。
第76回運動においては、統一テーマの下、各地域の実情に応じた取り組みを展開していくこととしています。
更生保護を“あたりまえ”に
更生保護は、刑事司法の最終段階において重要な役割を果たしているにもかかわらず、上記世論調査の通り、十分に認知されているとは言えません。こうした状況を踏まえ、法務省保護局では現在、更生保護の存在を社会の「あたりまえ」にするための取り組みを進めているところ、“社会を明るくする運動”は、その大きな推進力となるものです。本年も、全国各地において実りある取組が展開されるよう、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

第76回“社会を明るくする運動”ポスター
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