2026年度定時社員総会が開催されました
本会の2026年度定時社員総会は、去る5月30日(土)午後、日経ホール(東京都千代田区)において開催されました。詳細な議事録は会員ポータルサイトのライブラリーに掲載し、本稿では概要を報告します。なお、今総会の議案と議案内容に関する事前の質疑応答は、本会ホームページに掲載しています。
社員総会の開会と成立
2026年度定時社員総会は、定刻13時00分に開会しました。長倉寿子事務局長の開会のことばに引き続き、物故者報告として昨年度の定時社員総会から1年間に逝去された16名の会員の氏名・会員番号が読み上げられ、黙祷を捧げました。
議長団は、理事会より松尾真輔氏(千葉県代議員)が議長に、宇田英幸氏(埼玉県代議員)が副議長に推薦され、拍手による採決をもって承認されました。議事進行が議長団に委ねられ、山本伸一会長からの挨拶の後、長井陽海総会議事運営担当より定足数の報告がありました。今総会の出席者は、登録社員数257名に対し、出席244名(議場出席者175名、委任状提出者1名、議決権行使者68名)、欠席13名で、定足数である総社員の議決権の過半数を有する社員(129名以上)の出席を得て今総会は成立しました。書記には事務局が任命され、事務局は株式会社宮田速記の湯浅紘美氏と福田智子氏に速記録の作成を委託しました。議事録署名人としては山本伸一氏、大庭潤平氏が任命されました。
決議事項 第1号議案 名誉会員承認の件(および表彰式)
議長裁量で、報告事項に先立って本議案から審議に入り、理事会より推薦のあった名誉会員候補者の日垣一男氏(会員番号673)が満場一致の拍手、議決権行使書提出者全員の賛成により承認されました。
ここで議長が総会を一時休会する旨を宣言し、表彰式を執り行うこととなりました。表彰式では、名誉会員表彰と会長表彰、特別表彰が行われました。名誉会員表彰では、山本会長より長年にわたる協会役員としての功労が称えられ、表彰状と記念品が授与されました。
また、会長表彰は伊藤貴子氏(会員番号1946)に、特別表彰は柴田克之氏(会員番号1300)に授与されました。伊藤氏は多年にわたって総会議事運営委員会委員長や選挙管理委員会委員長を務められ、総会と選挙という協会運営の根幹に寄与された功績が称えられました。柴田氏は、第55回日本作業療法学会学会長をはじめ学会企画、運営委員を務められ、継続的に学会に貢献されました。また、学術誌『作業療法』編集委員・副編集長・編集長を歴任され、誌面の方向性や査読体制の整備を主導する等、作業療法の学術的基盤を支える中心的役割を担ってこられた功績が称えられました。
名誉会員表彰・特別表彰の記念撮影(写真左から、山本会長、日垣氏、伊藤氏)
報告事項
1)2025年度事業報告
山本会長より事業報告に先立ち、昨年度ご逝去された鈴木明子初代会長と杉原素子第4代会長の生前の思い出やご功績について振り返られました。続いて、中村春基第5代会長がこの春、旭日小綬章を受章されたことについて報告しました。
2025年度事業報告は、昨年度の重点活動項目について、地域で活躍できる作業療法士育成のための研修体制、両立支援コーディネーター研修、司法領域、認知症リハビリテーション、疾患別作業療法の評価・プログラム、台湾・韓国の作業療法団体との協定、5歳児健診等について触れました。また、各種学会や国会議員・関連省庁等への渉外活動についても報告しました。
2)2026年度事業計画および予算案
2026年度事業計画については山本会長より今年度の重点活動項目の説明を行いました。加えて、5月19日に厚生労働省にリハビリテーション統括調査室が設置されたことや理学療法士及び作業療法士法の検討プロジェクトを開始することについて報告しました。
2026年度予算案については竹中佐江子副会長より説明しました。
3)協会設立60周年記念式典開催および記念事業の実施について
協会設立60周年記念式典開催および記念事業の実施について、大庭副会長より報告しました。「紡いだ60年、繋がりが形になる未来へ」という本事業のコンセプトの下、記念式典・祝賀会は、9月4日(金)14時よりホテルニューオータニ「鳳凰の間」で開催し、また、周年記念事業としてロゴマーク(本誌p.26参照)を決定したほか、会員や学生が参加できるプロジェクトの企画等について告知しました。
4)その他
2025年度専門作業療法士・認定作業療法士・臨床実習指導者実践研修修了者、運転と地域移動支援実践者、MTDLP推進協力強化校・推進協力校の認定結果およびWFOT審査結果等の認定結果報告が谷口敬道常務理事より報告されました。
決議事項 第2号議案 代議員選挙における候補者(性別)クオータ制導入承認の件
2024年度定時社員総会で導入が承認され、昨年度に行われた役員選挙で施行された候補者(性別)クオータ制に続いて、2027年度代議員選挙においても候補者(性別)クオータ制を導入することについて、大庭副会長より説明しました。
代議員は本会の意思決定に直接かかわる社員総会を構成する重要な役割を担っており、その構成は会員の属性を適切に反映し、多様な視点が意思決定の場に届くことが重要としたうえで、現実的には女性の当選者がゼロの選挙区や男性の当選者が少数の選挙区がある等、一部の地域で性別の偏りが固定化していることを課題として挙げました。こうした課題を是正すべく、代議員選挙における候補者(性別)クオータ制を導入することについて採決が行われ、可決・承認されました(議決権数244、賛成214、反対26、白票2、無効2)。
決議事項 第3号議案作業療法士養成における学士課程を標準とした教育の推進および多様な学びに資する教育体制の構築に関する基本方針の承認の件
本会における養成教育の標準を学士(または同等資格)とする基本方針を策定することについて、竹中副会長より説明しました。
養成教育の標準を学士(または同等資格)とすることの背景には、作業療法士養成教育の質を将来にわたって保証し、国際基準に適合させるとともに、高度化・多様化する現在の医療・福祉および広範な社会ニーズに応えうる専門性を担保する必要性とともに、医療関係他職種(有資格者)や学士等の編入学にも対応し得る合理的な修業体系の構築、ICTの活用およびサテライト化を視野に入れた多様な学び、リカレント教育の推進の観点から社会人の学び直しやキャリア形成を支援する教育機会の充実等、学士を標準とする養成教育にとらわれない柔軟な教育のあり方も同時に検討していくことも説明しました。
これらの説明をふまえて採決が行われ、可決・承認されました(議決権数244、賛成219、反対22、白票2、無効1)。
決議事項 第4号議案(2025年度決算報告書承認および監査報告の件)
決算報告書の概要については竹中副会長より説明し、これを受けて岩瀬義昭監事が監査報告をしました。本議案に対しては、議決権数243、賛成238、反対3、白票0、無効2で可決・承認されました。
閉会
2026年度定時社員総会は、開会より3時間04分の議事を経て、16時04分に閉会しました。

